大森篤志からの回答内容
気持ち悪い男性とはいえ一応は上司。そんな相手に対して「反抗的な態度を示した」というのは素晴らしいですね!誰にでも出来ることではありません。とても勇気のある行動だったと私は思います。
ただ、上司を「無視する、無視し続ける」というのは賢明ではありません。なぜなら、無視をすると職場内では部下であるMさんのほうが不利な状況に陥りやすくなるからです。
例えば、上司と話す機会を絶ったことで必要な情報を提供してもらえないことがあったり、責任のある仕事を回してもらえなくなったり、最悪の場合は”人事評価に悪影響がおよぶ”こともないとは言い切れません。
後々になって仕事に支障が出ていることを訴えても、「一方的に彼女が私を無視しているんだから、必要な情報を伝えられないのは仕方ないことだろう」と上司に転嫁されてしまえば、『Mさんにも非がある格好になってしまう』ものです。
無視はせず、上手にかわす
くだらない話は心の中でスルーしても良いですが、無視はせず、上手にかわすことが賢明ですよ。
こんなふうに危機感を煽るフレーズをさりげなく使うのも効果的です。
仮に上司から強い口調で何か言われた場合は「なんだかパワハラみたいで怖いです…」と直接返し、上司が引き続き執拗に同僚からMさんの情報を集めている場合は「のぞかれてるみたいで怖いんだよね…」と同僚に打ち明けておくといいでしょう。
上司という立場上、自分の言動によって部下に下手に騒がれる事は望んでいないもの。上手にMさんの意図をチラつかせれば、行為がピタッと止むこともあります。
それでも上司の行動が変わらない時は
それでも上司の行動が一向に変わらない場合は、ひとりではなく数で立ち向かう必要が出てきます。
もしかしたら同僚の中にも、その上司に対して今のMさんと同じような感情を持っている方や、Mさんと同じような経験をされた方がいるかもしれません。
同じ思い抱えている同僚と問題を共有し、いざとなったら皆で、今の上司の上司にあたる者(例:部門長や社長など)に被害状況を伝えられるよう準備しておくこともひとつの方法です。
場合によっては、コンプライアンスの課題を把握する専門部署や窓口、あるいは人事・総務部などに複数で申し立てを行うことが好ましいケースもあります。
いずれにせよ、くれぐれも一人で抗おうとしてはいけません。
繰り返しになりますが、職場では上司のほうが部下であるMさんよりも有利に事を運びやすい立場にあります。マン・ツー・マンで立ち向かうと返り討ちに合い、上司の都合の良いようにもみ消されるのがオチ。
しかし、部下とはいえ複数人の具体的な声があがれば、部門長や社長も社内で起こっている問題性を強く認識することができ、ひとりよりもずっと改善の方向へ持っていきやすくなると言えますよ。