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大森篤志からの回答内容
こんなにボロボロになっているのに…、それでも彼の事ををまだ「好き」と言えてしまう匿名さんは、「麻痺」と言うより『依存』、あるいは『洗脳』の状態に陥っていると言ったほうが適切かもしれません。
匿名さんにとって彼は、以前にあることから守ってくれた救世主。かつ、今も自分を守り続けてくれている頼もしい存在という部分は、無意識とはいえ“かなり大きなウェイトを占めている”と思われます。
特に女性には、『恐怖心(トラウマなども含む)を取り除いてくれる男性、守ってくれようとする男性に依存しやすい』という傾向があります。
友達から「別れたほうがいい」と何度しつこく言われても、匿名さんご自身が「友達の言う通り」と頭ではわかっていても、それでも彼と別れられない要因として、なんだかんだで彼を頼りにしている『依存』という要素は大きいように思うのです。
実は、この「依存状態」と「モラハラ被害者の心理状態」、そして「洗脳状態」の3つは、とても良く似ています。
依存状態は、「彼を信じる」という思考(=期待)を生み、「彼はこのまま変わってくれる」という小さな期待が消えないのは、典型的なモラハラ被害者の心理状態でもあります。
それと、オブラートに包んでも仕方ないことなのでハッキリお伝えしておきますが、これだけ酷いハラスメントを受け続けながらも、彼が変容することを期待できるのは、匿名さんが彼を理想化している(=洗脳状態にある)からなんですよ。
まずは、匿名さんご自身が『これだけ複合的に影響を受けている』ことを理解することから始めましょう。
一筋縄ではいかない現状に気づいた瞬間から洗脳状態は少しずつ解けていくものです。
「ある日を境にモラハラ気質が消える」なんてことはあり得ない
今はまだ優しいかもしれません。しかし、本当に長続きするとお思いですか?
おそらく、匿名さんご自身の本心も「このままでいてくれたらいいな」という切望でしかないはずです。
また元通りの彼に戻ったら「やっぱり…(わかってはいたけれど)」と、自分の期待が夢のまた夢であったことに気づき、自分を責めることでしょう。
受け入れ難い言葉かもしれませんが、男女には『たとえ好きでも一緒にいるだけでお互いが不幸になる相性』もあるんですよ。
モラハラ行為に緩急をつけてくる男性には、より注意が必要!
酷いモラハラ行為が一段落すると、彼は『何事もなかったかのように』接してきますよね。「えっ、俺そんなこと言った?」という彼の言葉がその証拠です。
このようにモラハラ行為に緩急をつけてくる男性には、より注意が必要です。
なぜなら、「厳しいけれど、優しい時もある」と思わせることが狙いだからです。匿名さんが気をしっかり持っていないと簡単にコントロールされてしまいますよ。
アメとムチを繰り返すような彼氏と一緒にいると、彼女は『情緒不安定になりやすい』もの。弱った心につけこまれたらひとたまりもありません。結果として、彼の思惑通りに二人の関係がつくられていくことでしょう。
モラハラ彼氏による支配から逃れるには、『彼に対する淡い期待を捨て、断固とした態度で離れる』必要があります。
「好きだよ、愛してるよ、お前しかいないんだ」など、巧妙な言葉に騙されてはいけません!
「ちゃんと言わなきゃ!話し合わなきゃ!」とする女性の情動がもたらす悲劇
これまで何度も行われてきた彼との会話を振り返れば痛いほどご理解いただける事かと思いますが、基本的にモラハラ彼氏との会話は成立しません。
匿名さんが慎重に言葉を選んでも、匿名さんの言葉はすべて「悪意に満ちた非礼な発言」「自分の立場を理解していない無礼な人間の戯言」として受け取られ、彼の都合の良いように話を歪曲されてすり替えられる。
些細な言い回し一つで執拗に責め立てられ、「そういうことを言ってるんじゃない、お前の言うことは何一つ正しくない、俺の言うことが全て正しい」という主張を押し通してくる。
匿名さんの意見が正論であればあるほど、彼は全力で匿名さんを拒絶し、通常の大人が口にするはずのない酷い言葉を匿名さんの戦意が完全に喪失するまで浴びせてくる。
おおかた、それが彼の常套手段ではないでしょうか。
女性にとって「まともに会話が成立しない」という状況がどれほど苦痛でストレスになることか、女性の脳の仕組みを理解している私にはよくわかります。
だからこそ、「ちゃんと私の真意が彼に伝われば…」という期待を抱き、会話が成立しないはずの彼に対して“藁にもすがる思いで”会話を試みようとしてしまう。違いますか?
そして、それがエネルギーの無駄使いであることも匿名さんは薄々お気づきになられていますよね。
ズバリ言わせて下さい
匿名さんは、今よりもずっとずっと相性の良い男性と出会い幸せな関係を築くことが出来ます。
ただし、それには一つだけ条件があります。
それは、一人の男性に執着せず、新しい男性を求め、自分と相性の良い男性を厳選することです。
日本だけでも数千万人の男性が存在します。
相性が悪いとわかっていながら、たった一人の男性に匿名さんの限りある人生を捧げることが賢明かどうか、改めて考え、「これからどうするか」答えを出してみて下さい。