大森篤志からの回答内容
「選択肢が多すぎる」と感じるのは『まおさんが器用だから』ということもあるのでしょう。
器用な人ほど、得てして「コレだ!」というものを見つけにくいものです。
「数ある中から選択する」という作業は、どちらかと言うと「不器用な人」の方が『しやすい』のかもしれません。
なぜなら、何をするにしても「器用な人」は、アレもコレもそこそこ得意なもので、たとえ「コレだ!」と思うことがあっても微感覚*だったりするからです。(*微感覚「なんとなくそうかも程度の感覚」)
何をやっても微感覚しか得られない人ほど幅広く手を出しがちで、周りの人たちからは「ふらふらしていて定まらない人」と思われてしまうことも少なくありません。
ただ、まおさんの場合は「看護師として転職する」いわゆる分野が絞られていますので、その心配はありません。むしろ『看護師として経験できる仕事なら何でも』経験するほうが目指すものを見つけやすいでしょう。
いま無理して決めつけない
まおさんご自身にも「色んな仕事をパート勤務でこなそうかとも思ったり」という気持ちがおありのようですので、ひとまずは『今のまおさんの価値観に合う仕事を見つけていくゲーム』と思って経験を増やしていくほうが一つ一つの仕事も楽しめるのではないでしょうか。
ブランクのこともありますし、いま無理して決めつけてしまうのは賢明ではありません。
「いろいろ経験してみる」というプロセスの中にこそ、まおさんの目指すものが見えてくる「きっかけ」との出会いがあるものです。
自分の目指すものを見つけるには近道などなくて、様々な経験の中で「まおさんご自身が気づいていくもの」なのでしょう。
例えば、まおさんご自身の「好き」という主観的な感覚がきっかけになるかもしれませんし、他者から「なんだか楽しそうだね」と言われる客観的な意見がきっかけになることもあるでしょう。
あるいは、扱う商品やサービスの「素晴らしさ」に惹かれるかもしれませんし、そこで出会った「尊敬できる人」に心を奪われるかもしれません。
他にも、表舞台での活躍に心躍る場合もありますし、裏方での活躍のほうが性に合う場合もあります。
好きな仕事よりも「人の嫌がる仕事」をしている時のほうが貢献感を感じて幸せということもありますよね。
世のため人のために必要なことであれば、個人の「好き」という感情とは関係なく行うのも仕事。そう考えられたら『どんな仕事も経験してみよう』と思えるはずです。
いずれにせよ、まおさんが何と一番共鳴するかは「いろいろ経験してみなければわからない」でしょう。
たくさん試してみて、共鳴したものの中から「一番共鳴したもの」を選ぶ。そういうプロセスを踏むことが大切なのではないでしょうか。