【相談】職場での孤立、孤独感。仕事を辞めたいのに決断できない。

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大森篤志からの回答内容

上司の務めとしての「指導」なのか、単に個人的な「腹いせ」なのか、いずれにしても、かずさんにとって苦痛であることに変わりありません。今の上司に当たってしまった不運を嘆きたくなるかずさんの気持ちはよくわかります。

さて、ここで「嫌な上司との付き合い方」として、いくつかアドバイスさせていただきますね。

一番大事なのは、「上司に敵意を燃やし、感情的に反応しない」を基本姿勢に仕事をすることです。今の上司に「認められたい」とか、今の上司と「うまくやっていきたい」などと考えないほうが、かずさんの心は健康でいられます。

キーワードは『淡々と仕事をする』です。

 

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そもそも仕事は、評価されたり、ほめられたりする為にやるものではないですよね。子供が頑張っておもちゃを片付けたから親にほめて欲しいと考えるのとはワケが違います。認められなくても仕事は仕事。少なくとも、給料という形ある見返りは得ているはずです。

「頑張りを認めて欲しい」という気持ちはよくわかりますが、そういう目に見えにくいものは特に見返りを期待するだけ無駄に終わるものです。

上司からすると、仕事は「ちゃんとできて当たり前」という認識である場合が多いですから、よほど突出した結果を出さない限り、かずさんの行動の変化に気付かないでしょう。

逆に、ちゃんとできていない点には敏感でよく気付くはずです。モラハラやパワハラというよりは、そういう上司の気質だと割り切ったほうが賢明かもしれません。

自分で自分をほめてあげる。上司には期待しない

上司とはそういう者だと認識を改めて、『何も言われなければ認められている』と考えてみてはいかがでしょうか。

それでも、やっぱり「ほめられたい」と思うなら、自分で自分をほめてあげましょう。くれぐれも上司に期待しないことです。

どうしても他者からほめられたいというのなら、まずは自分からどんどん周りの人たちをほめること。さらには、突出した結果を出すことが必要でしょう。そのあたりのバランスを考えながら、かずさんなりの落とし所を見つけてみてください。

今の上司がこの先ずっとあなたの上司ではない

今の嫌な上司がこの先ずっとかずさんの上司であり続けることはまずありません。それほど遠くはない将来に人事異動や退職などで今の職場を去り、また新しい上司がやって来るのが会社の常です。また、かずさん自身が他部署へ異動することもあるかもしれません。そうなれば、今の悩みは『それまでのこと』だったりします。

 

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たまたま出会った上司のために、かずさんの仕事人生を捨ててしまうのは馬鹿げていると思いませんか。日々淡々と仕事をし、常に上司が変わるという会社のシステムを理解しながら待つのも部下としての能力のひとつではないでしょうか。

今の会社にいるうちにコッソリ転職活動を始めてみる

それでも「どうしても無理!やっぱり辞めたい」という場合は、今の会社にいるうちにコッソリ転職活動を始めましょう。

 

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今の自分の現状や今後の可能性など、いろんな意味で『自分を知る』ことが出来るはずです。まずは転職活動してみる、実際に動いてみることが肝心ですよ。

母子家庭であること、ご自身の年齢のこと、経験や能力のことなど、不利に考えればキリがありません。もちろんそれらは少なからず転職活動に影響するでしょう。ただ、母子家庭の働く女性たちから数多く相談を頂く中で実感するのは「年齢や経験を重ねた女性たちを求めている会社や仕事もたくさんあるものだ」という事実です。

何よりも「女手一つで子供を育てながら働いてきた」という経験には芯の強さがあるはず。その経験、強さには価値があるのです。

自身の経験や能力をきちんと整理してておく

子供に何かあったらすぐ休む、稼働時間に制限があるなどの条件的デメリットよりも、一人の女性としての経験や能力を買ってくれる会社は必ずあるもの。そういう会社に選んでもらう女性になるためにも、かずさん自身の経験や能力をきちんと整理してておきましょう。

何色にも染まっておらず身一つで軽やかにどこにでも動ける新人女性や、順風満帆のキャリアウーマン、夫の給料だけで十分な生活が出来る共働きの女性などと同じ土俵で戦ってはいけません。かずさんの年代、かずさんの経験、かずさんにしか出来ない役割があるからです。

本気で辞めると決めたなら、体力的に大変かもしれませんが、今の会社にいるうちに転職活動を試みましょう。とにかく動いてみることで少しずつ気持ちの整理がつき始めます。それで「やっぱり辞めない」という気持ちになったのなら、それがかずさんの進む道なのではないでしょうか。