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相談:社会人になって3ヶ月。最近は「行動が遅い、イライラさせるな」などと言われ苦痛。社会では当たり前なの?
相談者:そらさん
初めての相談です。
社会人になって3ヶ月が経ちます。
社会に出て社会の波に揉まれてる真っ最中です。
最近、仕事で「行動遅い、イライラさせんなよ」などと言われ苦痛です。
このような事を言われるのは社会では当たり前と捉えて我慢すれば良いのでしょうか?
なにか解決策がありましたらアドバイスをお願いします。
(本記事は、当サイト「働く女性無料相談窓口」より、働く女性から寄せられたご相談にお答えする内容となっております。)
ご相談に対するアドバイス
こんにちは、BPLaboです。
そらさん、ご相談ありがとうございます!
それでは、回答させて頂きますね。
大森篤志からの回答内容
状況を整理し、問題を把握する
まずはご相談内容を整理させて頂きますね。(そらさんも、改めて問題をシッカリと把握するよう努めて下さい!)
- 現在、社会人になって3ヶ月である(社会人経験が3ヶ月である)
- 社会の波に揉まれながら社会勉強中である(社会をまだよく知らないため、今は荒波のように感じている)
- 最近は職場の人からの当たりも強くなってきていて苦痛を感じている
- このまま我慢するしかないのか、それとも何か解決策があるのか、アドバイスが欲しい
入社3ヶ月の壁
もしかすると、そらさんは、「社会人になって3ヶ月も経っているのに、まだ要領よくできない、仕事が覚えられない、ぜんぜん慣れない…。もしかして私は社会不適合者なのではないか…」などと、無意識に自分自身を責めていませんか?
もしそうなら、もう責めないで下さいね。余談ですが、私はもう少しで社会人3ヶ月になろうかという時に「仕事も人も嫌なので辞めたいです」と上司に申し出た経験があります。(笑)
感情が先走り、すぐに極論に達してしまったところが、今思い返すと“若気の至り”と言いますか、ここでお伝えするのもちょっと恥ずかしいのですが。
ただ、そこで踏みとどまって10年続け、社会人としての成長と、様々な経験や、かけがえのない人たちとのつながりを得ることができました。と、私の話はこれくらいにしておきます。
リアリティショック
社会人になったら3年は続けようとか、3年が転機になりやすいなど、3という数字でいろいろ言われることがありますが、それは3ヶ月にも同じようなことが言えます。
そらさんのように入社3ヶ月で大きなストレスを抱えて仕事に迷う女性たちを私はたくさん見てきました。そのため、私は『入社3ヶ月の壁』というものがあることを理解しています。実際に私自身も経験しています。
ぜひ覚えておいて下さい。そらさんに限らず、入社後3年くらいまでの社会人ほとんどが、仕事内容や職場の人間関係における現実を知って受けるショック(=リアリティショック)への対処が求められる時期にいます。
「できるだけ早く期待に応えたい。使えるメンバーとして認められたい」という気持ちが強く、焦りから空回りしやすい時期でもあるんですよ。
早い人では社会人1〜2ヶ月後にリアリティショックへの対処を求められることもあります。社会人になって3ヶ月、まさに今のそらさんはリアリティショックにどう対処していくかが問われているのかもしれません。
リアリティショックの対処方法
最近になって、「行動が遅い」「イライラさせるな」など、仕事で指摘を受けるようになってきたとのことですね。
対処法としては、これが社会では当たり前なんだと無理やり言い聞かせるのではなく、指摘を肯定的に受け取ることを心がけてみて下さい。
例えば、
「行動が遅い、イライラさせるな」という上司の言葉を、『鈍くさい奴だ、使えない奴だ』などと“まるで自分の存在を否定された”ように受け取ってはいけません。
冒頭でお伝えした懸念事例のように「私はダメ人間なのかもしれない…」などと、どんどん自己評価を低下させかねないからです。
一方、『私の存在に対してではなく、行動に対して指摘している』と受け取るようにすれば、悩みを深めて立ち止まってしまうのではなく、行動を改善すること(行動レベル)に意識が向きますよね。
あるいは、
など、そらさんなりの肯定的な受け取り方を見つけてみるのも面白いかもしれません。
するとどうでしょう。
『指摘をネタとして捉え、ここで腐らずに行動改善に努めることを怠らなければ、社会人として成長できる。決して無駄な経験になることはない。』
そんなふうに思えてきませんか?
たしかに、チクチク嫌味を言われ続けたら、気持ちが滅入ってしまいますよね。入社3ヶ月での現実(リアル)としては結構キツイというのもよくわかります。
しかし、そんな上司の嫌味さえもネタになると思えれば、今ほどの苦痛を感じずに済むと思いますよ。
リアリティショックに対処するうえで重要な鍵を握るのが、指摘・注意・叱責などをどのように受け取るか、なのです。
新人としてゼロから学ぶ謙虚な姿勢で
先輩や上司たちの言葉や態度の中には、そらさんにとって肯定的な情報(仕事を進めていく上で役に立つ知識、社会人としての自覚を持たせるための励ましなど)もたくさん隠れています。
しかし、それらは相手の言動をそらさんが肯定的に受け取ることができなければ見えないものでもあります。
いたずらに自分や相手を責めたり、感情的になって社会人としての初心を忘れることなく、新人としてゼロから学ぶ謙虚な姿勢で仕事と向き合ってみて下さい。
試されている、チャレンジャーとして取り組む
「キツイな、つらいな」と感じたら、まずは『これは試されているんだな』と思ってみて下さい。
社会へのチャレンジャーとして自分自身を捉えておくとゲーム感覚が持てたりするので、今よりも楽しめると思いますよ。
それと、愚痴を吐き出せたり、気軽に相談できる身近な人(例えば、友人、恋人、家族、同僚など)をきちんと把握しておくことも大切です。
心が折れてしまうと離脱しやすくなります。チャレンジャーには、心の支えにもなるサポート役が必要です。
一人ではなく、サポーターと一緒に社会を生き抜こうとする視点を持ち、今のそらさんにできることをしましょう。
「やれることはやってみたけれどやっぱりつらい、もう無理」ということであれば、その時は改めて「これからどうするか」など転職を含めてキャリアを選択し直してもいいのではないでしょうか。