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今回は、子供を持つ女性の社会復帰を応援する!と題しまして、育児が一段落し、そろそろ働こうと考えているママに向けて『再就職に踏み出す勇気』をお届け致します!
20代の頃みたいにフルで働きたい気持ちはある。でも、、、
- 「育児と仕事の両立なんて無理よ」
- 「再就職だって出来っこないし…」
と、子育て後の社会復帰に不安を抱く女性は少なくありません。
この機会に「出産後の職場復帰や再就職を難しくしている要因」を整理し、冷静に向き合うことで、子供を持つ女性が社会復帰を諦めない!強い意志を持って就職活動に一歩を踏み出すきっかけを見つけて欲しいと思います。
妊娠と同時に生まれる不安
女性にとって妊娠や出産は大きな喜びであり、未来への希望でもあります。
一方、実生活の面では、「今の仕事を手放して、育児が落ち着いた後に再就職できるのか不安…」という悩みを抱えてしまうケースも少なくありません。
出産後も、社会との関わりを持っていたい女性や、それこそ子供や生活のために働かなければならない女性だっているはずです。
しかし、現代の社会環境では、小さな子供がいる女性の再就職は簡単なものではありません。
名ばかりの産休制度。結局使えなかった…
「妊娠や出産によって今までのフルタイムの仕事を辞めましたか?」というアンケート調査では、実に43%の女性が「辞めた」と回答しています。
産休制度がしっかりしていて、出産後の職場復帰を推奨しているような大企業もありますが、それはまだまだほんの一握り。
現実は、
- 産休制度の権利を使いにくい職場環境
- 小さな子供を持つ女性の職場復帰を受け入れる会社側の整備不足
など、他にも様々な問題や課題が背景にあり、多くの場合で、産休制度を使って会社に籍を置き続けることが心理的な罪悪感を生みやすい状況になっているのが実態です。
そのため、出産のために現職を辞めるという道を選ぶ女性も多く、再就職に苦労するケースが増えてきています。
根本原因は一体何なの?
さて、出産後の職場復帰や再就職で苦労するのはどうしてなのでしょうか。
特に目立った意見は、
- 「保育園に空きがなくて子供をあずけるところが見つからない」
- 「いざという時に子供の面倒を見てくれる人が側にいない」
というものでした。
確かに、保育園に入れない待機児童は多く、社会問題になっていますよね。
行政が徹底的に支援して待機児童ゼロを目指すことができれば少しずつ改善されていく問題なのですが、各地域によって強化しなければならない事業課題は異なってきますし、割り当てられる予算の問題もあるでしょうから、すべての地域で同じようなことが期待できるわけではありません。
また、たとえ子供を保育園にあずけることができたとしても、子供が急に発熱した時やケガなどの時はもちろんのこと、ほんの少し体調が悪いだけでもすぐに呼び出されてしまい、結局は早退しなければならないことが多いのも避けられない現実です。
仕方のないことだとは分かっていても、欠勤や早退を繰り返してしまえば、会社での居心地はどんどん悪くなってしまう…
代わりに子供の世話や迎えに行ってくれる人がいなければ、当人も会社側も安心して仕事ができないのが実情なのです。
さらに会社側の整備不足も問題です。小さな子供を持つ女性の受け入れ態勢はまだまだ整えられていません。
中小企業で託児所や保育園などが備えられている会社はまだまだ少ないですし、小さな子供を持つ女性に対して、独身の人と同じ条件で働くことを求められることも少なくありません。
でも、安心して下さい。そんな条件の悪い環境の中でも、再就職を実現させて働きながら育児をこなすママもたくさんいます。
では、彼女たちが再就職を実現させる上で注意したことは何だったのでしょうか。
出産後の職場復帰や再就職を考えている女性は、ぜひ参考にしてみて下さい。
子供を持つ女性の再就職で「注意すべき3つのこと」
調査結果では、
- 育児と仕事の両立がどんなに大変でも続けていく覚悟を持つこと
- 話し合いで夫婦の理解を深め、夫や家族の助けを借りること
- 仕事に対する姿勢と子供に対する愛情を混同させないこと
という3点に気をつけていたという意見が目立ちました。
それではここから、これら3つの注意点について理解を深めていきましょう。
1. 育児と仕事の両立がどんなに大変でも続けていく覚悟を持つ
子育てと仕事の両立は、想像する以上に大変です。
よほどの環境が整っていない限り、子供がいなかった時のような快適生活は期待できないでしょう。
体力的にも精神的にも、以前とは比べものにならないほどキツくなるはずです。
時には、「こんなにボロボロになってまで働く意味があるのだろうか…」と人生を悲観してしまうかもしれません。
それでも、どんなに大変でも続けていくだけの強い覚悟が必要だ、という事です。
再就職しても、その大変さについていけずにすぐ辞めてしまうようでは、出産後の職場復帰や再就職を受け入れてくれた会社側の期待を裏切ることにもなり、会社側としては「やっぱり、そうなっちゃうよね」と子供を持つ女性の再就職をネガティブに捉えるようになってしまいます。
そして、ますます子供を持つ女性の社会復帰を難しくさせてしまうわけです。
子供を持つ女性の社会復帰を当事者たちが難しくしていたら、この先もずっと難しいままです。
そういう悪いサイクルを絶つためにも、中途半端な気持ちで社会復帰を目指すのではなく『続ける覚悟を持つ』ことが必要なんですね。
面接でも、企業側は『続ける覚悟』を重視しています。
「子供が小さいけど、仕事は仕事でちゃんとやってくれるんだよね?」
採用担当者が言葉にすることはないと思いますが、心の中では思っています。企業側にも『リスクを含めて採用する覚悟』が必要であることは間違いありません。
企業側を安心させるためにも、どんなに大変でも仕事を続けるという強い意志があることを就職活動の場でアピールしていきましょう。
2. 話し合いで夫婦の理解を深め、夫や家族の助けを借りる
育児をしながら仕事をするには、子供の預け先を確保することの他に、やはり『家族の助け』が必要になってきます。
まずは、「職場復帰したい・再就職したい」という強い意思を家族に伝える場を必ずつくってください。
なぜなら、家族の理解こそが体力的・精神的に一番の支えになるからです。
子育てや仕事について夫婦できちんと話し合って理解を深めておくと、夫はイクメンになりやすいんですよ。
まず第一に、私自身がそうですから!(自信)
ちなみに我が家は、0歳(生後11ヶ月)で保育園にあずけて、妻は仕事に復帰しました。
夫婦が力を合わせれば、育児と仕事の両立がどんなに大変でも乗り越えられます。
そのためにも、大事なのは事前の話し合い。お互いの理解を深めておくことなのです。
例えば、
- フルタイムで働くために必要な環境は?
- お互いが無理なく効率的に取り組める夫婦の役割分担は?
- 何を優先させて、何をやらないと決めるか?
- 1ヶ月に1回、現状について話し合う?
- and more…
このように、『育児をしながら仕事を続けていくためにはどういう環境をつくればいいのか?』をテーマにプランニングすることが大切です。
起業する時には事業計画を立てるわけですが、それに近いかもしれませんね。
倒産してしまう会社のほとんどが事業計画書がしっかりしていなかったり、計画書自体がなかったりします。
育児と仕事の両立を断念させないためにも、自分で「これならできる!」と思えるようになるまで、現実的に話し合ってみてください。
3. 仕事に対する姿勢と子供に対する愛情を混同させない
職場で一番嫌がられることは、子供を理由に突然の欠勤や遅刻、早退をすることです。
愛する自分の子供が少しでも体調を悪くしてしまうと、それがたとえ微熱であっても、軽い咳や鼻水であったとしても、できるだけ子供の側にいてあげたいと思うのが母親の心情というもの。
でも現実は、それで毎回のように仕事を休むことは難しい。フルタイムで働こうとするならなおのことです。
子供を介抱する必要がある場合を除き、側にいてあげられないことも覚悟しておいた方がいいでしょう。
小さい子供は少しでも体調を崩すと、必要以上に親を求めてきます。
そして、愛する子供の求めに応えてあげられない母親の悲しみは想像以上に大きなストレスとなって、仕事を続けていく意思が弱まってしまうものです。
こんなふうに、仕事を続けられないようにするトラップは身近な生活の中にまだまだたくさんあります。
でも、もしあなたが再就職を決意したのなら、トラップにはハマらない強い覚悟が必要です。どんなに大変な状況になっても育児も仕事も続けるという覚悟が。
育児と仕事を両立させて続けていくためには、ときに自分の母性愛にも勝たなければならないでしょう。
負けそうな時は、新しい視点を持つといいですよ。
実際、「愛のカタチ」はいろいろです。なにも子供の側にずっといてあげることだけが愛情ということではありません。
働く母の背中を見せてあげることも愛ですし、その姿を見て立派な大人に育ってきた子供もたくさんいます。
「母として仕事をすること」と「子供への愛情があるかないかということ」は全く関係ありません。
子供の側にいてあげられない自分自身に対して、いたずらに罪悪感を感じる必要はないのです。
仕事から帰ってきたら「これでもかっ!」というくらい抱きしめてあげて、あとは夫婦で、家族で助け合いながら育児を楽しんでいくことも大切なのかもしれませんね。
もし、小さな子供を持つあなたが「本当は働きたい!」と強く思っているのなら「育児と仕事の両立なんて無理」と言う前に、両立の大変さを一人ではなく家族で受け止める努力をし、どうすれば無理なくできるのかを家族で考えるようにしてみてはいかがでしょうか。