では、外的判断重視が強すぎて頼りない上司にはどのように対処したらよいのでしょうか?
それは、「あなたはどうしたいの?」を突きつけることです。
- 「私は店長のプランを知りたいです!」
- 「課長のイメージを聞かせていただけますでしょうか?」
- 「部下の育成に関して、部長はどのようなお考えをお持ちなのですか?」
このように、上司の意見を引き出すわけです。
さらに、
- 「部下のみんなが今年のヴィジョンを知りたがっています」
- 「どのような計画で進めていこうとしているのかを共有して、きちんと仕事を進めていきたいと皆で話していたところなんです」
と『他の部下もそう思っています』という客観的な情報を与えてあげると外的判断重視の上司は動き出します。
外的判断重視の上司は、
- 自分の意見を部下は欲しがっていない
- 自分で決める自信がない
と思ってしまう傾向もあります。
ですから、「あなたの意見が欲しい!」と訴えてあげる。
1時間でも2時間でもいいので、上司にプランを発表してもらう場を設けてもらえれば、外的判断重視が強かった上司の中にも内的判断重視の傾向が芽生えてくるでしょう。
かつての私もそうでした。
入社3年目にして店舗の店長を任され、自分で言うのも何ですが飛ぶ鳥を落とす勢いだったと思います。
それでも、年齢24とか25とかの若造でしたから、
「まだまだズバズバ意見を言うべきではない」
そう考えていたんですね。
そんなとき、私よりも二まわりも年上の女性部下からご不満の声が・・・。
いわゆる御局様ってやつです。
「店長って、何考えているか分かんない」って・・。
「このままだとみんなが迷っちゃいますよ」って・・・。
ショックでしたね。
自分では全く気づいていませんでしたから。
そこで、なかば強引に『具体的なヴィジョン発表の場』を設けられたんです。
私は必死にプランニングし、紙芝居にして部下のみんなに伝えました。
そして、このことが功を奏したことは言うまでもありません。
人はみんな反面教師です。
時には、部下が上司を教育するようなこともありなんですよ(笑)。
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