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相談:夫がいつ怒り出すかわからない恐怖に怯える日々。小さな子供を連れて実家に戻り1ヶ月が経過、これからどうすればいい?
相談者:ひろさん
4ヶ月の娘一人を持つ20代女性です。モラルハラスメントを受けているのではないかという相談です。
産後から、主人との家庭に対する考えの相違が大きくなり、言い争いすることが増えました。
もともと主人は家に人が来ることに非常にストレスを感じるタイプで、一方の私は常に家に来客があり家族もわいわいとするタイプでしたが、子供が生まれる前は私自身実家とのやり取りや往き来をなるべく控えていたこともあり、特に喧嘩もなく過ごしていました。
そして昨年、妊娠をきっかけに私の実家から徒歩20分ほどのところに自宅を購入しました。
出産時の送迎は実家にいる弟にお願いし、また、産後・退院後は里帰りはせず、1ヶ月ほど実母に日中、主に家事の手伝いに来てもらっていました。
主人はそのタイミングで仕事が忙しくなりましたが、在宅勤務のため育児家事は分担してくれていました。そのこともあって疲れがたまっていたのでしょうか、とても不機嫌な顔でいることが多くなったような気がしました。
家に母が出入りすることもストレスだったのでしょう。後から知ったことですが、母のほうも主人の不機嫌な表情にストレスを溜めるようになっていました。
娘が生後3ヶ月になる頃、私は徐々に体調が戻りつつも、不規則な生活の中で、まだ十分な休息が必要な状態でした。主人の不機嫌そうな顔にもストレスを溜めてしまい、言い争うことが増えました。
そんな中、主人の声が大きくて子供が起きそうになったので、「声が大きいよ」と言ったところ、爆発し、大声を止めない、跳び跳ねる、ドアを締める、最後には「自暴自棄になった」と言い自分の頭を柱に打ちつける、という行動を取りました。
大きな物音に普段静かな子供が大泣きし続けているにも関わらず、主人は長いこと大きな声で怒りを爆発させていたように思います。
「子供を置いて出ていけ」とも言われました。自暴自棄になった時は、私が子供を抱きながら主人に体当たりしてなんとか止めました。
喧嘩の発端は色々とありますが、主なきっかけは、私の母もその場にいる中で主人が「出産の送迎はタクシーで良かった」「家事の手伝いも言えば何でもしてくれるヘルパーなどを利用して(母ではなく)」等と、人の気持ちを踏みにじるようなことを言ったことにあります。
主人の言い分は、「タクシーのほうが早い」「いちいち母に頼むのは大変だからそこでケチるな」ということだったそうです。
一方、母としては、コロナ感染をとても心配していて、第三者(例えばヘルパーさん)を家に入れることはなるべく避けたいと考えての行動だったし、娘の初の出産をこれまで全力で手伝ってきたのに、なぜ今さらになってそんなことを言うのか、頭が真っ白になってしまったようです。
こんなことになるなら里帰りするべきだったと思いますが、そうすると、主人はまた「自分はないがしろにされてる」と言います。
主人が爆発したその後は徐々に落ち着きを取り戻してきたものの、私自身は夜眠れなくなり、ご飯も食べれなくなってしまいました。自分一人ならまだしも、子供がいるのにまたいつ怒るかと恐怖を感じていたのだと思います。
地域の支援センターに相談し、主人とも一応話をして、実家に戻ることにしました。
私が実家に戻る時には、「二度と戻ってくるな」「連絡するな」と言っていたのにも関わらず、その後はLINEが止まらず、またその口調に私は怯えてしまっていて、約1ヶ月間、帰宅していません。
私自身も人との会話はわりとストレートなほうで口下手なのかもしれませんが、主人に言われておかしいなと感じるのは次のようなことです。
- 「なんか余裕あるね、やるべきこと先にやりなよ」
- 「静かにしてと言われても物音で起きるのは君のせいでしょ(産後は物音に非常に敏感でこちらとしては1分でも長く寝たい。。)」
- 「自分と赤ちゃんとどっちが大事?母親と自分とどっちが大事?」
- 「普段片付け出来てないとか不満はあるけど自分でやってるからいいじゃん」
- 「不機嫌な顔なのは元々そういう顔だから」
- 「みんなちゃんと家事やってる、思ったより何も出来てない」
- 「片付け出来ない子に育つよ」
- 「(手伝いに来てくれた母にも)家族より赤の他人のほうがまだストレスにならない」
- 「(母に対して)片付けをしない環境で育った」
- 「(母に対して)僕のこと家族だと思ってますか」
- 「(母が実はストレスを溜めていたことを伝えると私に対して)あなたの母親には絶望しました」
- 「僕と僕の両親にあなたはどう思われてるか知ってる?嘘つきどころじゃない、甘いね(そもそも何が嘘つきなのかも分かりませんが。。)」
これは前々からのように思いますが、ことあるごとに「何も分かっていない」「信用できない」「理解できない」と言われます。
主人は頭が良く、私が言いくるめられることが多いので、そこで泣いてしまったりすると、「可哀想な人演じないで」とたたみかけてきます。
結婚して3年、同居期間は2年ほどになりますが、言葉だけではなく身体的な攻撃も一度ありました。
結婚数ヶ月後に、親戚や紹介してくれた人の家族と会食を予定していたのですが、これも些細な言い争いになったことで激怒した主人が公衆の面前で私を蹴り、更には勢いでお店に電話をしてキャンセルしました。
言い争いの内容はあまり良く覚えておらず、後から主人が言うには、「結婚前からどちらかが仕事をやめて家庭に入ると言っていたはずなのに、君だけじゃなくて自分が会社を辞めることも許さなかった」ということのようです。
「共働きで了承していたと思うけど」と伝えても、「尊重したんだよ、そんなこともわかんないなんてすごいね」と言われて困惑しました。
私の中では、言い争いとはいえ穏やかに話をすれば徐々にすり合わせられることも多いと思っているのですが、気に入らないと衝動的な言動に走ることが繰り返されたことで、幼い子も抱えていますし、自分の中での恐怖心が拭えず自宅に帰れずにいます。
「口調に恐怖を感じている」「第三者に入ってもらって問題解決したい」と言っても、「帰ってくるのが先だ」と言われますし、1ヶ月経っても帰ってこない私に対して、遂に離婚を突きつけてきました。
因みに、生活費は全て主人持ちでしたが、今の自宅を購入する前は私の会社の社宅に住んでいましたし、今の自宅を購入した時の頭金は全て私が支払っています。
これまでのお金の持ち出しはおそらく同じくらい、今後の収入の伸び代は主人の方がありますが、私も正社員ですので、経済的に離婚して貧窮するとまではいきません。
今後どうしていくのが皆の安心できる生活に繋がるのでしょうか、是非アドバイス頂きたくお願いします。
(***ご相談内容は一部編集しております***)
(本記事は、当サイト「働く女性無料相談窓口」より、働く女性から寄せられたご相談にお答えする内容となっております。)
ご相談に対するアドバイス
こんにちは、BPLaboです。ひろさん、ご相談ありがとうございます!
それでは、回答させて頂きますね。
大森篤志からの回答内容
生後4ヶ月の娘さんがいらっしゃるとの事、毎日が不規則な生活で心身ともに苦労が多いことでしょう。
もちろん苦労だけでなく、娘さんの成長を喜んだり、娘さんと過ごす時間に幸せを感じているとも思います。しかし、その幸福感をいとも簡単にかき消してしまうほどの恐怖に襲われているように見受けられます。
クリアにしておきたい3つのこと
離婚するか・しないかを含め、より良い選択をするためには、感情的にならず、冷静に現状を把握する必要があります。
私のオススメは、次の3つに対して『自分なりの答えを持っておく』ことです。
- 旦那さんへの愛情はあるか(自分自身の素直な感情と向き合う)
- 娘さんの幸せとは(子供の立場になって考える)
- もし離婚を選択したら(弁護士に相談し、離婚後の未来を確認しておく)
1.自分自身の素直な感情と向き合う
旦那さんへの愛情はありますか?(次の3つから選んでください)
- ある
- なんとも言えない
- ない
「ある」
「ある」とすぐに答えられる場合は、すぐに離婚を決める必要はないのかもしれません。
旦那さんの仕事が忙しくなったこと、旦那さんがテレワーク・在宅勤務であること、その状況下で家事や育児を分担することによるストレスなど、状況や環境の変化にともなう旦那さんのフラストレーションを理解することも必要です。
今の旦那さんとの適切な関わり方を正しく把握・理解して実践できれば、特に喧嘩することもなく過ごせていた頃(子供が生まれる前)の関係に戻れる可能性は十分にあります。
「ない」
「ない」と即答できてしまう場合は、離婚を検討するステータスにあると言えます。
旦那さんへの愛情がなければ、旦那さんとの関係を良好にしようとする気力もエネルギーも生まれないものです。いたずらに結婚生活を続けても時間を無駄にするだけでしょう。
「なんとも言えない」
「なんとも言えない」という答えの場合は、『愛情がないわけではないが、愛情よりも恐怖心のほうが勝っている』と考えられます。
旦那さんを怒らせない対策をして効果が見られれば、ひろさんの恐怖心が今以上に大きく膨れ上がっていくことは抑止できるでしょう。恐怖を感じる頻度が少なくなっていけば、良好な関係に戻れる可能性もあります。
一方、今よりも恐怖心が大きく膨れ上がってしまうと、僅かに感じられていた旦那さんへの愛情も感じられなくなってしまい、関係改善の気力もエネルギーもなくなり、夫婦関係が崩壊していく可能性が高まります。
2.子供の立場になって考える
両親が不仲であることが、子供の心を深く傷つけ、悲しませてしまうことは言うまでもありません。
まだ生まれたばかりの子供には、父親が大声で母親に当たっていても何もわからないでしょう。しかし、赤子の前で父親が母親に大声を上げ、そのことで赤子が泣き続けていても大声を止めなかったのは事実です。
泣き続ける赤子を見ても自分の感情を抑えられない父親に、子供への本当の愛情があるのか。よく考えてみて下さい。
3.弁護士に相談し、離婚後の未来を確認しておく
もし離婚を選択した場合は、親権や経済的な課題などが待ち受けています。
ひろさん自身もおっしゃる通り、ひろさんは正社員で働いているとの事ですし、仮に離婚した場合でも今すぐ経済的に困窮することはないかもしれません。
親権に関しては、当事者が話し合って合意に至る必要はありますが、まだ子供が小さい場合は、親権者が母親に決まるケースが多いことも確かのようです。
しかし、当事者の話し合いがつかない場合は、親権争いの末、裁判官の判断によって決まります。親権が父親になるケースもあることは覚悟しておかなければなりません。
今すぐに離婚を検討しない場合でも、もしものために一度弁護士に相談し、離婚後にどのような未来が待ち受けているのか『あらゆる可能性を確認しておく』ことをオススメします。