大森篤志からの回答内容
本回答では、「もらえる生活費が少なすぎる」「旦那さんの考え方や行動はありえない」「お子さんがかわいそう」など、同情的な内容に偏らないよう配慮しております。
なぜなら、現状を嘆くよりも『これからどうするか』に目を向けるほうが現状打開につながると考えているからです。
旦那さんやお子さんだけでなく義父のお世話まで行いながら懸命に生活しているクララさんのためにも、出来る限り生産的なご回答を心がけたいと思います。
厳しく聞こえる部分もあるかもしれませんが、それが私からのクララさんに対する誠意だと思って受け止めて頂ければ幸いです。
結論からお伝えしますと、、、
『夫婦間で現状を正確に共有することが必要不可欠』であると私は思います。
また、ご主人がお金のことでイライラしている様子、生活費をあと1万円下げてもいいかと要求してくる点なども非常に気になります。
人は自分にとって都合の悪いことを言われるとイライラしたり、拒絶したりするもの。ご主人の言葉や態度からは、そんな行動心理も垣間見ることが出来ます。
例えば、クララさんだけでなく『ご主人の金銭状態もかなり良くない(あるいは、借金をしている)』という可能性も十分に考えられますよね。
ご主人の支払い状況に関して「把握はしてませんが」とのことでしたので、やはり『何としてでも現状を夫婦間で共有すること』が急務だと思います。
こういった“家庭の危機的経済状況について”は、たとえ旦那さんから嫌な顔をされ酷い言葉を浴びせられることになったとしても、それでも『生活を共にしている以上きちんと話し合わなければならないこと(引き下がったままでいることは不可能)』なのではないでしょうか。
頭ではクララさんも理解されている事と思いますが、自分自身を守ることよりも、(たとえ自分が旦那さんに傷つけられたとしても、母親として)子供たちの生活を守ることのほうが大事。違いますか?
おそらく、それが母親であるクララさんの心情なのではないかと私は推察しています。
家庭の安全や生活を維持できない最悪の事態につながる重要課題をクララさんお一人で抱え込んではいけません。もしかすると、ご主人もクララさんと同じような重要課題を抱えている可能性だってあります。もしそうであれば“状況はクララさんが思っている以上に深刻”という事になるんですよ。
そんな最悪の状況であることがわかれば、もはや義父に援助を求めることをためらっている場合ではなくなるはずです。
クララさんは既にご理解されていますが、現状を打開するには、最低でも夫婦でサポートし合う必要があります。
私が“最低でも”とお伝えしたのは、さらに「子供たちの協力」や「他の親族、あるいはファイナンシャルプランナーなどの専門家による援助」等が必要になってくるかもしれないからです。
家計が危機的状況である今は、協力や援助を家庭の外に求めることも視野に入れながら家族全員が力を合わせて乗り切っていくべき問題になっていることも合わせてご認識下さい。
いずれにしても、ご主人に現状をお伝えし、ご主人からも現状を正直に打ち明けてもらうことが最初のステップになるでしょう。
但し、お金の話題はこれまで何度か旦那さんの怒りを誘発していますので、伝え方には細心の注意をする必要があります。
「お金が、経済的な、家計の」など、初めからお金の話題であることが伝わってしまうような言葉から話を切り出すことはせず、門前払いされないよう『ご主人が聞く耳を持ってから話す』ようにするのが賢明です。
例えば、「お金が足りない、もっと欲しい」という要望から入るのではなく、まずは『夫婦で共有するべき大切な話をさせて欲しい』という“真剣・本気”を示す姿勢から入ってみて下さい。
文字通り、「真剣な話がある」「本気なので聞いて欲しい」などと切り出してもいいでしょう。他にご主人が聞く耳を持ってくれそうな入口を考えられるならそれでも構いません。
『ご主人が聞く耳を持ってから伝える』という手順を守れば、ご主人の拒絶反応も小さくなるものです。
どうしても話を聞く体制が作れない場合は、手紙で伝えるのも効果的です。恐怖心から「言えない」という気持ちはよくわかりますが、ココが踏ん張りどころ。伝えることを諦めなければクララさんの本気はご主人に届くはずですよ。