大森篤志からの回答内容
1年間での外出が片手で数えられる回数とは、確かに心配ですね。
彼女を気遣うココナッツさんの気持ちはよくわかります。ただ、これまでココナッツさんは「どう?」「やってみたら?」「試してみたら?」という提案をされてきているようですが、その提案の仕方は「彼女にとって効果的」とは言えません。なぜなら、結局それは『丸投げ』の提案だからです。
もちろんそれは彼女の意思や選択を尊重しているのだと思いますが、ココナッツさんも本当はわかっているはずです。今の彼女に『丸投げ』の提案をしても実践されることはないということを。。。
また、心優しいココナッツさんにはとてもお伝えしにくのですが、あえて。厳しい言い方に聞こえるかもしれませんが、皮肉にも、ココナッツさんの「助けてあげなくては」という発想が、かえって彼女を苦しませている可能性もあります。
ひきこもり状態の彼女の心は私たちが思っている以上に敏感なもの。
彼女自身の問題に周囲の人たちが間違ったやり方で首を突っ込んでしまうと、彼女は「私がいないほうが皆幸せになれる」などと感じてしまい、自己否定を強めて『いっそうひきこもる』こともあるからです。
今のココナッツさんは、彼女の心をどうにか動かそうと「提案ありき」になっているのかもしれません。しかし、今は『彼女の気持ちに寄り添い、彼女の話に親身に耳を傾ける』というプロセスが最も必要な時なのではないでしょうか。
その上で『あなたに何があっても、私はあなたの味方。仲間であり、親友でもある』というメッセージを根気強く贈り続けることが大切です。
「彼女を安心させよう。一人じゃないことを知ってもらおう」とするココナッツさんの姿勢を貫き通す事こそが、彼女の閉ざされた心の扉を開かせる鍵になるのではないでしょうか。
それでもいっこうに改善が見られない場合は、彼女の了承を得る必要が出てくるかもしれませんが、彼女のご両親に現状を包み隠さず打ち明けたり、ひきこもり専門のプロにご相談したりすることも必要になってきます。
いずれにしても、ココナッツさん一人で彼女の問題を背負うのは少し危険かもしれません。無理をせず、状況によっては、彼女のご両親やその道の専門家の力を借りることも頭に入れておいて下さい。