【相談】34歳女性、ダメ上司に辞表を叩きつけて転職したい!

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大森篤志からの回答内容

文面からではどのようにダメ上司なのかまでは読み取れませんが、おおむね「指示が曖昧で不的確」「責任転嫁する」「気分屋である」「本当に仕事が出来ない(知識も技術もない)」「公平でない」「一貫性がない」「評価基準がよくわからない(頑張っても評価してくれない)」等のうちいずれかに当てはまる人物なのではないでしょうか。

感情的になって辞表を叩きつけるほど無様な辞め方はない

そうなると「やってられない!」と辞表を叩きつけたくなるオレンジさんの気持ちもわかりますが、それでも辞表はその場その時の感情に任せて叩きつけるべきではありません。

オレンジさんが「人として損をする」だけです。嫌な上司に対してオレンジさんまで嫌なことを返してしまったら「オレンジさんまで嫌な感じの人になってしまう」ではありませんか。

「辞めるにしても、感情的になって辞表を叩きつけるほど無様な辞め方はない」ということを、どうか心に留めておいてください。

私は「上司がイヤで転職を繰り返していた女性」を知っていますが、その彼女は『上司に対する不満さえ解消されれば、自分のやりたいことを快適に行うことが出来る』と信じ込んでいるようでした。

彼女は、上司に対する不満を理由に会社を退職し、また別の会社へと転職。しかし、いくら転職を繰り返しても、結局は満足感を得られることはありませんでした。

一時的な「錯覚」に翻弄されない

「自分のやりたいことを快適に行える」ようになるには、それなりの努力が必要です。

上司ともうまく付き合いながら、目の前にある仕事に全力を尽くし結果も出す必要があるはずです。

しかし、彼女は「その大切なプロセスを理解できていない」様子でした。辞表を叩きつけて今すぐこの職場から離れれば「やりたいことを快適に行える」と錯覚していたのです。

そんな彼女からは、オレンジさんから見ても「精神的な未熟さ」を感じ取れるはずです。

そもそも、人生が何でも自分の思い通りになることなどあり得ませんよね。そう考えたら、人間は『人生の不満の中にも、何か自分が満足できるものはないかと工夫を凝らし、知恵を絞ることが求められている』と言えるのではないでしょうか。

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ピーマン嫌いの子供だって、細かく刻んでハンバーグにして美味しいソースをかけてあげれば食べられるものです。

「嫌いなものでも受け入れることは出来ないか」というような工夫と知恵を働かせていかないと、転職するにしても「いたずらに転職を繰り返してしまう」ことになりかねません。

何をしても上司に対する感情の爆発が抑えられない時は、感情に任せて「辞表を叩きつける」という行き過ぎた行動をとるのではなく、深呼吸して少し冷静になってから「不快に思っていることを上司にハッキリ伝える」ほうが賢明だと思います。

辞める辞めないの話まで一気に飛ばないで『まずは意見をぶつけてみる』というプロセスを踏んでみてください。