大森篤志からの回答内容
「仕事が大っ嫌い」「職場での人間関係トラブルが酷い」など、『仕事を辞めるべきハッキリとした理由』がないのが何とも悩ましいところですよね。悶々としていると、仕事をしていても「手応え」や「達成感」が感じられないのではないでしょうか。
ここで、あらためて仕事に対する考え方を見つめ直してみましょう。
そもそも仕事というものは、世のため(社会をより良くする為)、人のため(お客様に喜んでもらう為)に行う行為であり、その対価が自分自身や自分の生活を豊かにしてくれるもの。ズバリ言ってしまえば、誰もが生活のために仕事をしていると言えるのです。みなみさんが「ただただ生活のために仕事をこなしている感じが強い」という感覚を持つのは『自然なこと』と思っておきましょう。
また、「特に気の合う同僚も好感の持てる上司もいない」と仰られるあたり、みなみさんは心のどこかで『仕事とサークル(仲良しクラブ)の区別が曖昧になっている』のかもしれません。
会社に出勤して気の合う仲間たちと仲良く過ごすことが仕事の目的ではありません。みなみさん自身が何となくそのことを理解されているがゆえに、最終的には「不満はないのだけれど…」という言葉にあらわれたのでしょう。
「不満はない」と言える今の状態なら、このまま仕事を続けていくことに問題はありません。いたずらに不安を感じる必要もないでしょう。冷静になればなるほど腑に落ちるはずです。
「考え方の癖」
みなみさんに『待遇の良さなどで自分の幸せ度を決めようとする癖がある』のは見逃せません。
社会人11年目ともなれば、様々な社会経験をしてきたことでしょう。失敗したり怒られたり、成功したり褒められたりしながら色々なことを学び、社会人3年目の時よりも、5年目の時よりも、今の方がずっとずっと自分のことをわかっているはずです。
自覚は出来ないかもしれませんが、社会で揉まれてきた分だけ「社会を生き抜いていく知恵」が身に付いているものです。今のみなみさんは、1年前の自分よりも『自分の目の前に起こる出来事の中にポジティブな発見をしていける力が身に付いている』はずなのです。
仕事にやり甲斐が持てないなら、どうしたらやり甲斐が持てるのかを考えてみましょう。「(今の仕事ではなく)あっちの仕事に関われたら今よりはやり甲斐が持てるかも」と思ったら、思い切って上司に相談してみるのも一つの方法です。
ガラッと考え方を変えて、本当にやりたい事を探して転職するのもいいでしょう。それなりの社会経験を積んでこられたみなみさんなら、今からでも出来ることがたくさんあるはずです。
大事なのは、自分自身の力で幸せを掴んでいく姿勢です。今のように周りの人たちや環境のせいにしていると、どこに行っても、いつまで経っても、自分自身を満足させることは出来ません。
無責任に言うわけではありません。心からそう思うので言います。
『自分で幸せを掴む覚悟が出来たなら、今の仕事のままでも十分幸せになれるはずですよ!』