ご縁をつないでおくと、不思議なことが起こる。
次に、ビジネスシーンによくある例で考えてみましょう。
取引先との商談が不成立になった場合、ビジネスライクな態度であっさりと関係を断ってしまってはいませんか?
実際のところ「一度は断られた取引先の相手から新しい提案を頂いた」というケースは珍しい話ではありません。
取引先との商談が不成立であったとしても、そのこと自体が良縁になることもあるのです。
商談成立の有無に関わらず、取引先との別れ際にはご縁をつなぐ言葉を使ってみてはいかがでしょうか。
内心は悔しい思いもあるかもしれませんが、笑顔で「本日はありがとうございました。○○様とのご縁が生まれ、こんなに嬉しいことはありません」と、ご縁のロープを投げてみるのです。
ポイントは、最初に「ありがとうございました」と丁寧にお礼を言うところです。商談が不成立になった時こそ忘れずに言ってみてください。
なぜなら、「ありがとう」という言葉には「悪い出来事を断ち切る力があるから」です。
商談が不成立だったとしても、今後何かしらのお付き合いが生まれるかもしれません。
今回の件に関しては、お互いに無かったこととして割り切り、今後の新しい可能性につなげていくためのご縁づくりとして「ありがとう」と言うようにしましょう。
最後にもう一つだけポイントがあります。
それは、「○○様とのご縁」とハッキリ言葉にすることです。「このご縁」や「今回のご縁」など、ご縁の対象をボカさないようにすることが大事です。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
私たちの人生をより豊かにしてくれるのは「人とのつながり」です。
そして、人と人とのつながりが生まれるのは、最初に出会ったその時なのではないでしょうか。
最初が肝心と言いますが、ご縁づくりも同じだと思います。出会いの1回目が肝心なのです。
「また会いたい!」と思ってもらえるように、ご縁の言葉を意識して使ってみてはいかがでしょうか。