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相談:もう一度やりがいのある仕事に就いて充実感を取り戻したいが、再就職にあたっては色々と不安です。
相談者:Kさん
37歳の専業主婦、Kと申します。
私は現在、夫(37歳 会社員)と子供(8歳男児 小学校2年生)の3人で暮らしています。
私は短大(簿記会計を専攻)を卒業後、某製造メーカーに入社して12年間経理を担当しました。子供がちょうど3歳になった時に退職してからはずっと専業主婦をしています。
勤めていた会社は社員の子育てサポートに協力的で色々と配慮してくれたのですが、育児休業から職場復帰してからというもの、私自身、家事・育児と仕事の両立がうまくできず、メンタルに不調をきたし、悔しくも退職しました。
専業主婦になってからは、子供の成長を身近に感じながら、家事・育児やママ友との交流会などにも積極的に参加するようになり、それなりに充実した毎日を過ごしていました。
しかし、子供が小学校に上がり、だいぶ私の手から離れるようになってきてから、なんとなく空虚感というか、毎日が薄っぺらく感じてしまい、このままではまずいと思い始めました。
もう一度やりがいのある仕事をして気持ちに張りというか、充実感を取り戻したいとは思うのですが、この年齢での再就職には色々と不安もあります。
夫に相談しても「お前に任せる、好きにして」と言われるだけであまり話になりません。
私はこれからどうすればいいのでしょうか?何かアドバイスを頂けますと助かります。
(本記事は、当サイト「働く女性無料相談窓口」より、働く女性から寄せられたご相談にお答えする内容となっております。)
ご相談に対するアドバイス
こんにちは、BPLaboです。
Kさん、ご相談ありがとうございます!
それでは、回答させて頂きますね。
大森篤志からの回答内容
本回答では、『これからどうすることがKさんにとってのより良い再就職につながるのか、その手がかり、方向性を見つける』ということを目指したいと思います。
問題を整理する
まずはご相談内容を整理させて頂きます。
Kさんも、改めて今の状況をシッカリと整理して下さい!
- 短大卒業後に入社した製造メーカーの会社で結婚・出産してからも働き続け、子供が3歳になるまでの12年間経理を担当してきたけれど、育児と仕事の両立がうまくいかずメンタルに不調をきたし不本意ながら退職した。
- 専業主婦になってからは、子供の成長を感じながら、ママ友との交流など新しいコミュニティーの中で積極的に人と関わり充実した毎日を過ごしていたが、子供が小学校に上がり育児が一段落してからは空虚感を覚えるようになった。
- このままではまずいし、やりがいのある仕事に就いて充実感を取り戻したいとは思うけれど、再就職するにあたっては色々と不安があり、これからどうすれば良いのかわからない。
自分を整理する
- 仕事で大切にしていること(価値観)
- 好き・楽しいと思えること(興味・関心)
- できること(職業能力)
などを整理していくと、今の自分に合った仕事分野は何か、どういう職種に就くことができるのか等、より現実的な方向性を見つけやすくなると思います。
オススメは、一度真剣に職務経歴書を作成してみることです。
作成した職務経歴書は、実際の再就職活動でも提出用の書類として活用できます。決して無駄にはなりませんのでぜひ時間をかけて丁寧に書き上げてみてはいかがでしょうか。
下記の参考ポイントを押さえながら、自分の強みについて考えてみましょう。
- 実務経験
- 学習・訓練歴
- 取得した免許・資格
- 評価・実績
- 褒められたこと
- 頼られたこと
- 感謝されたこと
- 貢献感を得られたこと
- 上記を手がかりに『再就職で活かせそうな経験、知識、技術』など
キャリアビジョンを描く
次に、キャリアビジョン(望む働き方・生き方・なりたい自分など)についても改めて考えていきましょう。
下記にいくつか例をお伝えしますので、参考にしながら今のKさんが求めるものを書き出してみて下さい。
- 自立追求型
正社員として働く
夫の稼ぎや子供からの自立を目指す - バランス重視型
夫の扶養の範囲内で働く(パート、アルバイトなど)
家族との時間も大切にする - フレキシブル型
派遣社員や契約社員などの雇用形態を積極的に選ぶ
一定期間働いて契約を更新するか判断できる柔軟な働き方を重視する など
キャリアビジョンが描けたら、自分が持っているもの(価値観、興味・関心、職業能力)と照らし合わせ、現実的な再就職像についてイメージしてみましょう。
自分のネットワークを上手く使う
再就職のような人生の転機は、これまで築いてきた自分のネットワーク(=人脈)を活用すると乗り越えやすいものです。
「私に人脈なんてないよ…」としょんぼりする人も多いですが、くまなく思い返してみると“実は結構いる”という事実に気づくものなんですよ。
その中にKさんの強みや職業能力をよく理解し高く評価してくれている人もいるのです。
Kさんの辞め方によっては抵抗感や拒絶感があるかもしれませんが、もし人間関係に問題なくコミュニケーションが取れているようなら、再就職について話してみることをオススメします。
相手は12年間もの長い期間に渡ってKさんの働きぶりを見てきた人たちです。きっとKさんを理解し高く評価していることでしょう。
そういう観点からも、協力者や支援者としてはかつて一緒に働いたことのある仲間以上に頼りになる人たちはいないかもしれません。
退職してから年月が経っていますので少し勇気が必要かもしれませんが、一度連絡を取ってみる価値は十分にあると私は思います。
自分の人脈を精一杯活用した上で、それでもどうしてもうまくいかない場合は、職業紹介会社などに登録し、担当エージェントからKさんの年齢や職業経験での再就職に関する情報や実際の求人状況などについて確認してみましょう。
最後に自分なりの考えをてみる
フーっと息を吐き、肩の力を抜いて下さい。
さて、ここまでの回答を参考にした上で、自分にとってのより良い再就職につながる気づきは得られましたか?
こういうことをしたら自分のより良い再就職につながるのではないか、そう自分で思える方法があれば書き出してみて下さい。
なぜ最後に自分なりの方法を考えることが大切なのか?
それは、『Kさんご自身で気づき、思いついた方法』というものは、これまでKさんが人生の転機を乗り越えてきた時に無意識に行っていた実証済みの効果的な方法である可能性が高いからです。
再就職活動を成功させる5つのステップ
ここまでのステップを改めて整理しておきます。
- 問題を整理する
- 自分を整理する
- キャリアビジョンを描く
- 自分のネットワークを上手く使う
- 自分なりの考えをる
以上5つのステップで再就職活動を進め、自分が納得できる再就職につなげていって下さい。