「30代で起業する女性が最も多い」ことはご存知でしたか?
こんにちは、BPLaboです。
帝国データバンクの「新任女性社長企業の実態調査」によりますと、2015年度以降に『起業した女性が最も多い年代は30代(全体の31.7%)である』という結果が出ています。
では、どうして「20代や40代よりも、30代で起業する女性のほうが多い」のでしょうか?
30代で起業する女性が最も多い理由
その大きな要因は、仕事と収入の関係にあります。
例えば、20代のうちは、学生時代の友人たちと会って収入の話になっても、年収はそれほど変わらないし、役職に就いている人もほとんどいないため、たとえ自分のほうが少し低かったとしても、気にするほどの大きな差を感じることはありません。
しかし、それが30代になると、女性管理職としてキャリアアップしている人もいれば、鳴かず飛ばずで代わり映えのしない人も出てきます。また、転職はもちろんですが、起業して一つも二つもキャリアステージを上げている女性がいるのも30代です。
そういう観点から見ると、30代は「収入格差が最も広がる世代」と言えるかもしれません。
その一方では、『30代にどういう選択をするかで、自分の人生ステージを上げることも下げることも出来る』とも言えそうです。
30代になると、周りの人たちとの差を過敏に感じるようになる
ここからは私の持論ですが、30代になると、特に女性は、周りにいる同世代の女性を意識する機会が増え、大なり小なり格差を感じやすくなり、『絶対にこのままでは終われない、終わりたくない』という危機感に近い感情スイッチが入りやすくなるのではないかと考えています。そのことが、起業する女性が最も多い年代が30代である要因の一つではないかと。
それはさておき、起業に至ったきっかけが何であれ、女性が起業することは、働く女性を応援する私にとって何より嬉しいことです。起業したことで「自分の人生を積極的に生きている感じがする」と仰られる女性は少なくありません。
誤解のないようお伝えしておきますが、「女性は30代になったら、いつまでも会社にしがみついていないで、さっさと起業するべきだ」なんて言うつもりは全くありません。
酸いも甘いも、いろいろなことがきっかけになって、それを原動力にできるのが30代。だからこそ、30代の女性には『起業という道もある』ということを知って頂きたいのです。
起業するのなら、40代では少し遅い気もするし、20代では少し早い気もします。もちろん、いくつであっても起業の道は開かれているものですが、とりわけ30代という時期は大きく開いているように思えるのです。