今回は「知識ゼロでも分かる株式投資(後編)」をお届けします。
前編を読んでいない方はコチラからどうぞ
→ 【前編】始める前に学んでおきたい「知識ゼロでも分かる株式投資」
株って、どこで売り買いするの?
株を売り買いする場は、「証券取引所(株式市場)」です。
日本では「東京証券取引所」が最大の証券取引所になります。
- X社の株を買いたい
- X社の株を売りたい
という人たちが集まり、
「いくらなら買う」「いくらなら売る」と値段を言い合って、取引を成立させる市場のような場が証券取引所(株式市場)です。
でも、売り買いする人が証券取引所に直接集まってくるわけではありません。
売り買いする人は「証券会社」に注文を出すのです。
その情報をとりるのが「証券取引所(株式市場)」ってことですね。
株価って、どうやって決まるの?
株式の値段を「株価」といい、株価は常にそのときどきで変化する「時価」になります。
売り手が「100円でX社の株を売りたい」と言っても、買い手が「その値段では買わない」と言えば、売り手は株の値段を下げなければ売ることができません。
逆に、「X社の株なら200円でも買いたい」という買い手がいれば、取引される株価は上がっていくのです。
つまり、株価は上下するもの。
X社の株を買いたい人が多ければ株価は上がり、売りたい人が多ければ株価は下がるわけですね。
それでは、いよいよ実践編へ♪
株価の上下を予測する方法①
株価の上下を予測する上で大事なファクター。
それは『会社にとって「いいニュース」が出たか「わるいニュース」が出たか』です。
会社にとっての「いいニュース」とは、例えば
- 商品が海外で高く評価され、海外進出が決まった
- バカ売れ間違いなしの新商品が出る
など、「会社の業績がよくなるかもしれない」というポジティブなニュースのことです。
会社にとって「いいニュース」が出れば、「株価が上がる」と考える人が増えて「その株を買いたい人」が多くなります。
そうやって株価が上昇していくことが多いですね。
逆に、会社にとっての「わるいニュース」とは、例えば
- 店舗数を減らしている
- 新商品の売れ行きが芳しくない
など、「会社の業績が悪くなるかもしれない」というネガティブなニュースのこと。
会社にとって「わるいニュース」が出れば、「株価が下がる」と考える人が増えて「その株を売りたい人」が多くなるわけです。
そうやって株価が下降していくことが多いですね。
株価の上下を予測する方法②
ニュースと同じように景気にも大きく左右されるのが株価です。
景気は「好景気」と「不景気」の2つで表現します。
景気とは、分かりやすく言えば「消費動向」ですね。
1. 「好景気 → 株価が上がる」
会社の業績が上がり利益を出せば、社員の給料が上がります。
すると、消費が増えます。モノやサービスがぼんぼん売れるわけです。
それだけ多くの需要があればモノやサービスの値段も上がります。
モノやサービスの値段が上がれば、当然ながら会社の業績も上がりますよね。
会社の業績が上がり利益が出れば、株主への配当金が出ますし、
「この会社の株を買いたい」という人が増えて「会社の株価も上がる」わけです。
「好景気 → 株価が上がる」の仕組み:
「会社の業績が上がる(利益が出る)」→「社員の給料が上がる」→「消費が増える」→「モノやサービスの値段が上がる」→「会社の業績が上がる(利益が出る)」→「会社の株価が上がる」
この好景気をつくるために、今の日本政府は「経済政策」と銘打って「まず大企業の業績アップ」を支援しているわけです。
でも、好景気は「不景気と紙一重」なところもあるんですよ。だって、モノやサービスの値段が上がれば「どこかで消費が減る」じゃないですか。
2. 「不景気 → 株価が下がる」
モノやサービスの値段が上がれば、今度は消費が減ります。
そうなると会社の業績が下がりますよね。
会社に利益が出ていない(赤字)状態では、社員の給料アップどころかカットされることだってあります。
もちろん、利益が出ていない(赤字)状態では株主への配当金も出せません。
株主が配当金は期待できないと察すれば、株の売りが加速し「会社の株価も下がる」わけです。
そして、会社も今以上に業績を悪化させない為にモノやサービスの値段を下げていくようになるのです。
「不景気 → 株価が下がる」の仕組み:
「モノやサービスの値段が上がる」→「消費が減る」→「会社の業績が下がる」→「社員の給料は上がらない」→「消費が減る」→「「会社の業績が下がる」→「会社の株価が下がる」
また、不景気も「好景気と紙一重」なところがありますね。
だって、モノやサービスの値段が下がれば「どこかで消費が増える」可能性もあり、好景気に向かうことも考えられますでしょ?
「日本の経済」と「会社の業績」が株価に大きな影響を及ぼしています。
また、株式投資を楽しむ為には、これら2つに踊らされる「人間の心理」もつかまなければなりません。
あなたがX社の株を買おうと思ったなら、
- X社の株についての情報をたくさん集めて勉強すること
- 株の動きだけを見て短期的に売り買いしないこと
この2点だけはおさえておいた方がいいでしょう。