大森篤志からの回答内容
これだけ酷い目にあいながらも、まきねこさんはどうして彼と別れられないのでしょう。
それはおそらく、彼が『優しい時もある』からではないでしょうか。(※もちろんそれだけが原因ではありませんが、別れる決心がつかない大きな要因にはなっているはずです)
「酷い言動が四六時中あるわけではない。機嫌が良い時は優しいし、その時の彼でいてくれたら一緒にいられるのに。でも、いつ何がきっかけで豹変するかわからないから不安…」違いますか?
結局のところ、“内心ビクビクしながら彼と接している”と言えるのではないでしょうか。
幸せな恋愛に“ビクビク”という恐怖心は存在しません。
まきねこさんが「彼が私の前でくつろいでいたり、彼とたまに普通に会話ができると嬉しく思う」のは、「あの彼が私の前でくつろいでくれた、私と普通の会話をしてくれた」という『安心感(=恐怖心の解消)による心理作用』でしかないと私は思います。
酷い言動を受けずに済んだという安心感は、まきねこさんに“きっと私はまだ彼のことが好きなんだ”という幻影を見せます。騙されてはいけません。そこに、まきねこさんの「好き」という感情はないのです。
次のうちいくつ当てはまりますか?
- 彼の言い分に対して「正論かもしれない、彼の言うことにも一理ある」と思う時がよくある。
- 彼から責め立てられた後に「たしかに私の対応も悪かった」と反省する時が多い。
- 私がそばで支えてあげなかったら彼は一体どうなってしまうんだろうと心配になる時がある。
- 彼に言いたいことがあっても言わないことが増えた。
- 彼がどう思うか(どういう言動をすれば彼の機嫌を損なわないか)ばかりが気になる。
- 彼の価値観やルールに従って行動できないと「どうしよう、また怒られる…」と心が脈を打ち始める。
- 自分が意思決定することや、意見・要求を持つことに罪悪感を覚える。
- 自分で決めているようで、実は彼の顔色をうかがいながら決めている。
- 自分で決めたことは自分に全責任があり、そのことで彼に責め立てられても仕方ないと思っている。
- 彼から否定的な言葉を浴びせられると、自分の言動や性格の中に原因を見つけ出そうとする。
上記10項目のうちどれか1つでも当てはまれば、正常な恋愛関係であるとは言えないと思います。
とは言っても、いくつ当てはまったからモラハラだという判定を下してもあまり意味はありません。
大切なのは、3つのステップで現状に対処すること!
- 自分の心理状態を正しく把握する
- 今の自分が置かれている状況を客観的に理解する
- まともな判断、行動をする
モラハラ気質の強い彼氏と会話をしていると、会話の最初は穏やかでも、途中からいきなり彼の感情スイッチが入って暴走し始めることも多いのではないでしょうか。
懸命に謝って火消しに徹しても、「誠意が感じられない」「それは謝っていない」「その謝り方が俺をバカにしている」などと言われて『さらに火が大きくなる』こともあるでしょう。
些細な会話から始まった“たった1回わずか数分間のモラハラ行為”で、実はかなりのボリュームで否定的な言葉を受けることになるんですよ。
数年間にわたって何度も何度も繰り返されれば、洗脳されてしまうのも無理はないですよね。ひとたび洗脳されてしまうと、今度は抜け出すのが大変です。
まきねこさんご自身が「モラハラ以外の何物でもないような気がしています」と“ほぼ確信している”のですから、今こそ賢明な判断と行動をする時なのではないでしょうか。ぜひ、ご自身に正常な判断能力が残っている今のうちに行動して下さい。