大森篤志からの回答内容
30代も半ばを過ぎたあたりから、体力の衰えを実感し始める人は少なくありません。私もその一人ですから、よくわかります。
一方、そのことが今後の仕事や人生と真剣に向き合うきっかけをくれていると考えれば、40歳はオグさんの人生のターニングポイントになると思いますよ。
これからの自分の人生を「不安」ではなく『わくわく(楽しみ)』という感情を大きくして生きていくには、まず『自分の人生の目的を知る』ことから始めなければなりません。
オグさんの人生の目的は何でしょうか?
人生の目的がはっきりしていないうちは、仕事の方向性が定まらないのも無理はありません。
仕事を変えるにしても、恋人をつくるにしても、オグさんの人生の目的が大きく関係してきます。
例えば、いつか田舎に帰って小料理屋を開業したいという夢があるのに、いつまでも都会のOLとして働いていると、やがて充実した生き方ができなくなります。
それなら、どこかで区切りを決めて、調理師免許を取得するために学校へ通ったり、あるいは、おもてなしの心と技術を身に付けるために旅館にでも転職するほうが自分の人生を生きている実感が持てるのではないでしょうか。人生の目的というものは『生きる道標となり、強烈な原動力になる』ものです。
自分の人生の目的を曖昧にしたままでいると、自分以外の人の人生を生きてしまいかねません。両親、上司や同僚、友人やパートナーなどが望むような生き方を自然としてしまうのです。
それはオグさんのように優しい女性に多い特徴とも言えますが、それも30代で卒業しましょう。40代は人生の折り返し地点です。40代ほど人生の方向転換をするのに最適なタイミングはありませんよ。
これを機に、オグさんご自身の人生の目的をはっきりさせてみて下さい。
- 何をすればオグさんの心は踊るのでしょうか?
- どういう人と一緒にいるとオグさんは幸せな気分になれるのでしょうか?
- オグさんの心から望む幸せとはどんなものなのでしょうか?
- オグさんの強み、得意なこと、才能は何でしょうか?
- 何をするためにオグさんは生まれてきたのでしょうか?
いきなり質問されても、すぐには答えられないと思います。それでも、30代では答えられなかったものを、答えられるようになって40代を迎える。それが重要ではないでしょうか。
ちょうど人生の折り返し地点に立った今、オグさん以外の人のことはひとまず横に置いて、オグさんご自身とのコミュニケーションに集中してみて下さい。自分の内面としっかり向き合って、自分は本当は何がしたいのか、何をすることが自分の人生の目的にマッチするのかを考えてみましょう。
自分の人生の目的を知るプロセスは、人生そのものです。自分の人生の目的については、どれだけ時間をかけて向き合ってもいい、まさに『命題』だと思いますよ。
それがはっきりしてくれば「自分が今後どうしていくべきか」おのずと見えてくるはずです。