【相談】30代女性管理職です、男性部下が私の陰口悪口ばかり!

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大森篤志からの回答内容

上司になって1年が経ったのですね!新しい立場での1年間は、ゆみさんにとっても手探りの1年間。がむしゃらに、必死に、「上司とは何なのか?」を考えて演じてこられたのではないでしょうか。劇的な成長を遂げてきた1年間だったとも言えますよね。

それでは早速、ゆみさんのご相談に回答させて頂きます。

上司の悪口を言う部下の本心

職場の同僚たちで飲みに行くと、決まって上司の悪口を言い出す人が一人くらい居るものですが、そういうタイプの人ほど「(本当のところは)上司が嫌いというわけではない」ようです。それよりも『職場内において自分自身の存在意義を感じられないことへの不満』を抱えていることが多いのです。

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そもそも、自分の境遇に不満のない人は他人の悪口を言ったりしません。

精神的に健康で気持ちに余裕がある人は「悪口は良くないこと」と考えていますから、意識的に口を慎むものです。しかし、そんな意識をふっ飛ばして悪口を言ってしまうのですから、それは「これ以上の不満は抱えられない」という心理の表れなのでしょう。男性の場合は特に、職場内での自分の立場に不満があると、それが上司への悪口という形で吐き出されることも珍しくありません。

悲しいかな、仕事なのに「年下に指示されるだけでプライドが許さない男性がいる」のは事実。

その男性部下は、ゆみさんより年齢が下でしょうか?それとも上でしょうか?もし上なら、それこそ職場内での境遇改善に目を向けてあげたほうが賢明でしょう。男性には、女性にはなかなか理解しにくい「プライド」という厄介な心の状態があるからです。格好悪いから感情を表に出すことはしないでしょうが、「年齢が下の女性上司に指示命令されるだけでプライドが許さない」という男性もいるのです。

 

 

また、「自分はもっと評価されるべきだ(なんで俺ではなくあいつが?)」とか、「自分の能力が生かしきれていない(本当の俺の実力はこんなものじゃない!)」といった不満は、負け惜しみだと思われたり、自分の弱みをさらすようで他人には話しにくいもの。そこで、境遇の不満を口にする代わりに、上司の悪口という形で不満を吐き出すのです。

『ゆみさんの価値を下げて彼自身の価値を上げようとする心理』が働いている。

ゆみさんの悪口を言っている男性部下には、大なり小なり『ゆみさんの価値を下げて彼自身の価値を上げようとする心理』が働いています。

すぐに出来る効果的な上司としての対処方法は、『男性部下に対する境遇を工夫・改善してあげる』ことです。

 

 

彼がゆみさんの悪口を言うのは、必ずしもゆみさんのことが嫌いだからではありません。実際に、職場内で公に評価されたり、重要な仕事を任せたりすると、ゆみさんへの悪口はピタッと止まるもの。部下という立場にある者は、いつだって上司に「もっと私を見て下さい」というメッセージを送っているのです。ぜひ、部下の「心の声」に応えてあげて下さいね!