個別のご相談はコチラから

【キャリア相談】大企業勤務30代女性。会社に必要とされるには?

働く女性の無料相談・回答

大森篤志からの回答内容

たしかに、かつての私の周りにも「自分がいなくなったら会社はパニックになる」と豪語する人がいましたよ。どこの組織にもいるものですね。(笑)

しかし、それは「ちょっと自意識過剰かなぁ」と私は思います。小さな規模の会社であれば話は別ですが、裕子さんのおっしゃる通り、組織の規模が大きくなればなるほど『誰かがいなくても日常業務に支障をきたさない仕組みになっている』ものです。

たとえ大企業の社長が突然引責辞任することになっても、誰かが引き継ぎ「その会社は通常通り経営が継続される」はず。「自分がいなければ」と心配するのは結局自分ばかりで、周りの人は何とも思っていないことも少なくありません。

その一方で、裕子さんのように「自分がいなくても会社はいつも通り」と考えている人も多いですよね。もちろん「その考えは正しい」のですが、そのせいで自分自身の存在価値を感じられないのではうまくありません。

自分の得意なことを見つける

まず、『裕子さんの得意なことを見つける』ことから始めてみてはいかがでしょうか。

闇雲に「会社に必要とされる存在になろう」と考えるよりも、『自分の得意なことを見つけ、その能力が必要とされるポジションを探し出す』ほうがずっと賢明ですよ。

例えば、裕子さんが営業ウーマンで「40代の顧客からの成約が多い」のなら『40代に強い』というのが強み(得意なこと・長けている能力)になります。なにも売上1位を目指さなくても「40代キラー」と呼ばれるポジションを目指せばいいと思います。

また、裕子さんが事務職で「書類のミスもなく、提出期限は入社以来ずっと厳守し続けている」のなら『正確さ、早さ、信頼性の高さなど(総じて、事務処理能力の高さ)』が強みになるでしょう。

派手なことをして無理に脚光を浴びようとしたり、目立つことばかり考えるよりも「書類に関するスペシャリスト」と呼ばれるポジションを目指したほうが仕事ライフそのものの充実につながるはずです。

他にも、明るい性格で場を盛りあげることが得意なら「ムードメーカー」、言葉遣いが美しい人は「電話や応接対応のエキスパート」など、『特定の場面や状況において欠かせない存在になる』ことが会社に必要とされるコツではないでしょうか。

例えば、書類のケアレスミスが多く、提出もよく遅れるというのに「事務員としての居場所(スペシャリストのポジション)をください」では、敬遠されるだけでしょう。そうなれば、職場に居場所がないと強く感じてしまうはず。

会社に必要とされる存在になるには、『自分の得意なことを見つけ、その能力が必要とされるポジションを探し出す』こと。裕子さんの居場所は裕子さん自身で作り上げていくものなのです。