大森篤志からの回答内容
８７さんの「心の豊かさ」は、８７さんが『付き合う人』で決まります。
例えば、「奥さんや子供から相手にされなくなり、家庭に居場所がない男性」と「旦那さんと仲が悪いわけではないけれど、最近は以前のように女として扱われなくなり、どこか不満気な女性」がいるとしましょう。
そういう寂しさや不満を抱えている者同士が結びつくと、感覚的には心の穴を埋め合っているように思えても、実際の心は、満たされるどころか、かえって虚しさが大きくなるんですよ。
そういう観点から考えると、８７さんは『付き合う人を変える』だけでもガラリと気分が変わると思います。「心を埋め合う、傷を舐め合う」ような相手と付き合わないようにするだけでも、「埋まらない寂しさを他で・・・」という感覚は無くなるのではないでしょうか。
８７さんの身近に、『とても楽しそうに笑う人、いつも幸せそうな人、考えが明るい人』はいませんか？
よく周りを見渡してみて下さい。友人や、職場の同僚、親族の誰か、SNSでつながっている人でも構いません。
自分の心を不倫という形で埋めようとするくらいなら、幸せな人とランチをしたり、お茶をしたり、電話で話をしたりするほうが、ずっと幸せになれますよ。
こういう話をすると、「楽しそうな人（リア充な人）を見るとイライラする、幸せそうな人と一緒にいると自分が惨めに思えてくる」と言う人もいますが、それは『不幸な人に囲まれているほうが落ち着く』と言っているようなもの。その感覚こそが『不幸の原因』なのです。
自分の深層心理が及ぼす悪影響は、なかなか自覚できないもので、自分が幸せでないと、そうやって無意識にどんどん自分を追い込んでしまいます。まさに『不幸な人ほど、実は自ら不幸を求めている』という悲劇です。
エネルギーを不倫に費やすくらいなら、旦那さんやお子さんとのコミュニケーションを増やす努力に当てて欲しいです。
夫や子供との愛情というものは、年月が流れるとともに形を変えていくものです。
新婚の頃の夫婦愛は、情熱的なものだったかもしれませんが、半年、1年と過ぎ、15年が経過した今では、ほとんど原形がわからないものになっているのではないでしょうか。
８７さんがいなければ何も出来なかった、いつも８７さんの側から離れなかった。そんな小さい頃のお子さんとも、今は違うはずです。
今では、言動にイライラしたり、いがみ合ったりして、お互いを思いやる愛の炎が消えかかっている状態という人もいるでしょう。
しかし、それでは家族でいる意味がありません。
たとえ愛情の形が変わったとしても、一緒に過ごした時間の分だけ大切に思える。そう心から思えるような家族愛の形を目指してみてはいかがでしょうか。
いろいろと探しまわっているようですが、幸せの青い鳥は、一番近くにいるものですよ。
