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【相談】女性管理職のお悩み相談「部下が本音を話してくれません」

働く女性の無料相談・回答

大森篤志からの回答内容

上司にとって、部下の「いえ特に何も」という言葉は“ちょっと寂しい響き”だったりしますよね。もしかしたら、りりーさんも「まだ信用されてないのかな」と考えてしまったりするのではないでしょうか。

でも大丈夫です!部下のニーズ(望み)を正確に掴むことが出来れば、必ず良き理解者になれるはずですよ。

私が気になっているのは2点です。まず1点目は「チームの変更があった」という点、そして2点目は「ランチミーティングをしている」という点です。それでは一つずつ解説していきましょう。

ポイント1.【チームの変更があった】

「3人の少人数チームから12人の多人数チームに移った」ということでしたが、「成績優秀だったのは、3人の少人数チームにいた頃」という認識で宜しいでしょうか。(その認識で回答致しますね)

おそらく彼女は外向的よりも『内向的』な傾向のほうが強いのではないでしょうか。もちろん、りりーさんの相談内容文からだけでは断言できませんが、その可能性は否定できません。

例えば、彼女の特徴として次のような傾向は見られませんでしたか?

  • 1つのことに集中する。(集中力がある)
  • 空返事でハイハイ言わず、きちんと理解してから言葉を選んで返事する。
  • 離席が多かったり、ウロウロしたりせず、黙々と仕事する。
  • どちらかというと慎重なタイプである。
  • 自分の話はあまりしない。(彼女が彼女自身のプライベートをよく話していましたか?)

もし上記項目で3つ以上当てはまるようなら、おおむね『内向的』な傾向が強いと言えます。

ずばり、彼女が内向的なら「少人数の環境で仕事をさせる」ほうがパフォーマンスは高まるでしょう。チーム編成等が可能なら、職場環境を工夫してあげるのも効果的だと思いますよ。

ポイント2.【ランチミーティングをしている】

朝から上司に呼び出されて「本当はどう思っているんだ?」と言われるのと、夕方に呼び出されて「本当はどう思っているんだ?」と言われるのでは、どちらが本音を語ろうという気持ちになるでしょうか。おそらく「夕方」と答える人のほうが多いでしょう。

心理学の観点から言うと、「相手の本音を引き出すならボディタイムの不調な時間帯を狙え」と言うことが出来ます。ボディタイムとは、人間の心や体を支配しているリズムのことで、心理学では『夕方16時以降の“たそがれ時”はボディタイムが一番不調になる時間帯』と考えられています。

気が緩みやすく、不注意になったり、暗示にかかりやすくなったりするのが朝よりも夕方に多いのはそのためです。心身ともにハツラツとしている朝や真っ昼間には口にしない本音も、夕方以降になるとつい口を滑らせてしまいやすくなるのです。

『人間が一日の中で最も本音を漏らしやすい時間帯にミーティングを行う』、これが今すぐ簡単に出来て効果的な方法ではないでしょうか。

りりーさんと部下が飲める口なら、一杯飲みながらもアリですよ。しかし、その際は『聞くことに徹してアドバイスしない』くらいの気持ちで居ましょう。意識していないと説教くさくなるからです。

せっかく本音を語っても上司から説教を聞かされたら、「もうこの人に本音を話すのはやめよう」ってなりますでしょ?上司という立場がアドバイスに走らせるものですが、そこはグッと我慢しましょう。

いかがでしたでしょうか。

  1. 彼女が内向的なら、少人数の環境で仕事をさせる。チーム編成等が可能なら、職場環境を工夫してあげる。
  2. ランチミーティングから「たそがれ時ミーティング、飲みニケーション」にシフトする。

この2点を試してみてはいかがでしょうか。うまく言ったら教えて下さいね!